ここでは実際に素人が1から握れるようになり、プロの現場で戦力になるまでを解説したいと思います。
今回は回転寿司で戦力となれるまでの期間についてお話しします。
この内容を読めば、今から挑戦しようと思っている方の参考になると思います。
寿司を握れるようになるまでの期間は?~プロの現場で1人前になるまで~
具体的にどれくらい練習をすれば握れるようになるのか
まず、単刀直入に!
握れるようになるまでどれぐらいの期間がかかるかについて言いますと、、、
おおよそ「3か月」はかかると思って下さい
具体的にどれくらい練習をすればよいのか?
[毎日30分~1時間の練習を毎日行った場合]
・覚えの早い人で1か月半~2か月ぐらい
・覚えの遅い人で3か月~4か月ぐらい
で握れるようにはなります。
ここまではまだ「家庭でお寿司を握る」レベルぐらいです。
[1週間に2~3回、1日30分~1時間の練習を行った場合]
・この場合、早い、遅いに関係なく3か月~4か月は平均でかかります。
ただ、「家庭でお寿司を楽しむレベル」の握りです。
ひと昔前であればこのレベルでもお客様は満足していたかもしれません。
現代、お寿司は大変身近で気軽に食べられるようにもなりました。
お寿司の好きな方であれば週に3~4回(あるいはほぼ毎日)は食べているでしょう。
身近になったがゆえに、五感でお客様の満足の良し悪しも変わってきています。
握りスピード、振る舞い、握りの硬さ(箸で持った時、手で食べている時)、提供スピード、衛生面etc…「食べるだけ」の満足ではなく、目の前に商品が来るまでの工程をお客様は見て、感じてもいます。
「プロ」と呼べる第1戦で握れるようになるまでの期間
では、お客様の満足ゆくスピード提供ができるようになるまでどれぐらいかかるのか?
A.早くて半年。遅くて1年は最低でもかかる
「寿司を握れるようになった!」
素晴らしいです!ここまではあなたの努力の結晶です! 努力はあなたを裏切りません!
しかし、、、、
お客様からお金を頂くということは「プロ」なのです。
満足して頂くよう更なる努力が必要になってきます。
でも寿司を握れるようになってからもう少し練習が必要なんです!
あともう少しの努力で第1戦でお客様の満足ゆく握りができるようになります!
具体的に握りに求められるもの
1.スピード
なんと言ってもまずはスピードです。ここまで一生懸命練習してきましたが、まだ「家庭で寿司を楽しむ」レベルなんです。そのままお客様の前で対応していたら「遅い!」とお客様は感じて不満に思います。
2.寿司の形の綺麗さ
いくらスピードが速くても形が汚かったら(崩れていたら)意味がありません。
見た目にも美味しくありません。
箸で持ったらボロボロ崩れる、、、醤油につけてボロボロ、、、手で持つのもやっと、、、
しゃりの横にワサビ付いてる、、、はたまたネタの上にわさびやしゃりが付いてる、、、苦笑
でも、、往々にしているんです、、こういう握りをする人が。
自分が客だとしたらどう思うのかを考えれない職人が。。。
3.握りの硬さ
上記の内容にも重なりますが、箸で食べるお客様に合わせた握りの硬さ、手で食べるお客様に合わせた握りの硬さが調整できるかどうかというところです。
ここが1番難しいところです!自分で握って、食べて検証という研究が必要です。
お客様が食べている様子を見て、しゃりが崩れていないか、食後の醤油皿を見て大丈夫だったかという観察も必要なところです。
じゃあ、握りで1番に求められるものは何?
圧倒的に「スピード」です!
目安としては1分に10貫です。このラインを越えられるか越えられないかで大きく違います。
8貫でも遅いと思ってください。そして理想は12貫です。
ネタはなんでも構いません。よく練習で使われるのはイカです。
タイマーを測りながら実際何貫握れるのか? タイムアタックしてみるといいです。
(ちなみに、自分はとある練習方法で圧倒的に握りが速くなりました)
練習する内容とは?
1.しゃりを取る練習
→ここでは水、フキン、測りを用意して、均一なgでしゃりを取りただ丸くするだけの練習をします
2.握り工程を覚える
→方法は様々ありますが、ライターや消しゴムでも構いません。シャリを掴む練習と平行線で握り工程を覚えていくようにします
3.しゃりだけで一通りの握り工程をやる
→ここでは綺麗なしゃりの形(舟形や俵型)を意識しながら、握りの工程を繰り返します
4.ネタを使って練習
→ここまで来るまでに1つ条件があります。それは「握り工程が頭で考えず、体が覚えていて勝手に体が動く状態であること」です。
ここまで練習すれば、家庭で楽しく寿司を握ることはできると思います。
しかし、ここから先が「プロ」を目指す本番の練習になってきます。
それはまたの機にお話ししたいと思います。
まとめ:寿司を握れるようになるまでの期間
「寿司を握る」と言っても、とても奥の深い世界です。
ひとえに握ると言っても様々な握り方がありますし、人それぞれ手の大きさや骨の作りも違うので、全員に同じ指導で同じ寿司の形を作れかというとそういうものでもありません。
・握れるようになるまで早くて1.5か月~2か月
・プロレベルになるまで早くて半年
・そのための練習はほぼ毎日
ちなみに自分は、毎ご飯の時に出てくる白米を握って食べるっていうことをしていました。
努力は人を裏切らないとよく言いますがその通りです。
手に職を付けるということは言い換えると「一生、職に困らなくなる」とも言えます。特に寿司の場合は日本はもちろん、世界でもやっていけます。
趣味で寿司を覚えたい!転職を考えている…etc…
きっとここでの発信内容は役に立つものがあると思います。(役に立ちたいと思っています!)
どうぞ、これからも「寿司log」を宜しくお願い致します。
おすっしーでした。